東京校友会の親睦行事として、7月29日〈土〉に群馬県館林市にある日清製粉ミュージアムの見学会を開催しました。
このミュージアムは、日清製粉がその創業の地である館林に製粉をテーマにした施設として平成24年に開設したものです。我が国の機械製粉の黎明期からの歴史や製粉テクノロジーの発展の様子などを、日清製粉の創業からの歴史を通して楽しく体験し学ぶことができます。
当日の館林は、この20年間で最も暑いという月間記録が続き、35度を超える猛暑日の中、金久悦規さん(S31年卒)、西原賢治さん(S32年卒)、仲光義継さん(S33年卒)の諸先輩をはじめ、日彰館高校の東京馬洗会から杭迫重臣会長ご夫妻にご参加をいただくなど、総勢11名が午前11時に東武伊勢崎線館林駅に集合しました。そこから東京校友会の新谷浩治理事(S54年卒)の案内により、駅の西口徒歩1分の所に隣接しているミュージアムに向かい、町田館長他のお出迎えを受けた後、先ずプレゼンテーション室において、映像やミニの製造機を使って小麦が製粉される行程のデモンストレーションなど全体的な説明があり、続いて本館、新館、日本庭園を見学しました。小麦を細かく砕く「ロール機」と呼ばれるマシンは、粗い目から次第に細かい目のロールへ小麦を通して微細な粒子に仕上げていくのですが、そのロールに実際に触れることができました。また、砕いた小麦を「シフター機」で何度もふるいにかけて不純物を除き、小麦粉が精製されていく様子を通して、千分の20ミリという「粉」の粒子の微細さを改めて実感しました。
本館は、創業期から工場として使われていたもので、1世紀以上が経過する歴史的な建物です。その中には日清製粉の歴史や歴代経営者に関する資料などが展示されています。
2時間弱の見学の後、近くの正田醤油本社にある発酵レストラン「ジョイハウス別館」で昼食をとりました。そこは明治期に醤油もろみの醸造蔵として建てられ、国の登録有形文化財に指定されている重厚感溢れるお店で、生醤油でいただく刺身など大変美味しい料理でした。
見学会は、午後2時30分頃ミュージアム前で町田館長にも加わっていただき記念写真を撮影して散会となりました。この度の見学会は、日清製粉に勤務されている新谷理事のご高配により実現したもので、同理事には感謝申し上げます。
今後も楽しい企画を提案したいと思いますので、多くの皆様のご参加を期待しております。(吉宮)